ワーキングホリデーで起きていること
近年、ワーキングホリデーで起こっていることがあります。日本人より韓国人の方が、英語力が高く、高い賃金の仕事に就き、海外生活を満喫する“充実ワーホリ”をしている人が多い。
一方の日本人は、節約、節約で生活が厳しい・・・英語が上達しない・・・最初に思っていたイメージと違う!という“イマイチワーホリ”になっている人が多い。
何故、これだけ違うのでしょうか?その理由は韓国のワーホリスタイルが異なることにあります。韓国ではフィリピン留学を経てからワーキングホリデーをするという流れが一般的です。“2カ国ステップアップ留学のワーホリ版”です。フィリピンに留学をすることで、ワーキングホリデーに行った時にどうなっているのでしょうか?
ワーキングホリデー・スタート時で韓国人は日常英会話ができる!
実は、この基礎的英語力が“充実ワーホリ”になるのか“イマイチワーホリ”となるかの分岐点なのです。
“イマイチワーホリ” - 英語力不足による負のスパイラル
ワーキングホリデーの良さであり、また多くの方を惹きつける理由を大きく分けると4つです。
● 高い英語力の取得
● 働いて滞在費をまかなえる
● 異文化交流
● ラウンド・ボランテイアなどの経験
―高い英語力の取得
「ワーホリでも語学学校に通うから大丈夫」と思っていませんか?ワーホリビザで許可される学校就学期間で、英語初心者が日常会話ができるレベルになることは相当難しいです。最初に語学学校に通い、滞在資金の相当額を失ってしまう。よく「英語環境にいれば英語がうまくなる」という話がありますが、それは基礎ができてからの話です。日常会話が身に付かなければ、異文化交流はもちろん、英語環境の仕事を見つけることは難しくなります。
―働いて滞在費をまかなえる
英語力が不足していれば、働ける場所は限られ、高い時給の仕事は選べません。収入に見合った生活をすれば、物価の高い欧米諸国では厳しい経済状態となります。最初に日本で準備したワーホリ資金を生活のために切り崩していくしかありません。
―異文化交流
交流するだけならば、英語力がなくても可能です。しかし深い交流を望むのであれば、やはり言葉の壁は大きい物です。一生涯の友人を作ったり、恋愛したりと充実した交流を望むのであれば、日常会話ができなければ厳しいでしょう。また働きながら交流も、英語力がなくて雇ってくれる場所は、周りも同じ英語力ですから、日本人と一緒か、外国人であっても交流は難しくなります。何より異文化交流の中で英語力磨き上げていくことができません。
―ラウンド・ボランティアなどの体験
ワーキングホリデーの“ホリデー”の部分です。これがなければ、ただの“ワーキング”です。一番楽しみにしている部分だったりしますが、お金がなければ、真っ先に削るしかないのもこのような経験です。もちろん、旅行やボランティアをしている期間は、働けないので収入がなくなります。
これがワーホリで一番避けたいイマイチワーホリに向けた“負のスパイラル”です。これはどこかで英語力を身に付けないことには抜け出せません。しかし、こうなってから語学学校に行くのは、高い授業料と残された時間が大きな壁となります。
ワーホリで英語の基礎力を身に付けているようでは、充実ワーホリにはならない!
スタート時に必要な英語力をどこで身に付ける?
“イマイチワーホリ”は、すべてスタート時点での英語力不足が引き起こしたことです。ならば、英語力を身に付けてから、ワーキングホリデーをすれば良い訳です。あくまでワーキングホリデーホリがメインなのですから、基礎的英語力を身に付ける段階は、「費用は最低限に抑えたい」、時間に限りがあるから「最短で伸びる方法」がベストです。
そこで、フィリピン留学を活用します。メリットは、オーストラリアに渡ってから語学学校に行くより、断然ハイスピードで、ワーホリ・スタート時点に必要な英語力(=日常会話)を身に付けることができます。
これだけ違う、フィリピン留学と欧米留学
フィリピン語学学校 | 欧米語学学校 | |
7~12時間 | 1日 | 4~5時間 |
マンツーマン 2~5時間 | 1日の内容 | グループ(1:10~1:20) 4~5時間 |
グループ(1:2~1:8) 2~3時間 | ||
選択授業 2~4時間 | ||
35~60時間 | 1週 | 20~25時間 |
140~240時間 | 1ヶ月 | 80~100時間 |
マンツーマンに代表される少人数レッスン。 豊富な授業時間。 費用が安い。 |
メリット | 中級以上であれば多国籍な学生と交流。 ホームステイができるなど、学外での交流。 |
国籍比率が隔たっており韓国人学生が多い。 学校外での異文化交流の機会は多くない。 |
デメリット | 大人数によるグループレッスン 授業時間が少ない。 費用が高い。 |
約60,000円※1 | 授業料/4週 | (オーストラリア)約100,000円※1 |
約50,000円※1 | 滞在費/4週 | (オーストラリア)約80,000円※2 |
※1 学校・コースによって異なります。滞在費は寮/ホームステイと食費。
※2 ホームステイにて試算。滞在方法によって異なります。その他に通学費が必要な場合があります。
欧米語学学校の大人数グループレッスンでは、個々のレベルに合わせたレッスンは難しく、特にスピーキングは英語を使ってみる時間が限られます。しかし、マンツーマンや少人数グループレッスンなら可能です。この方法論は何を学ぶにしても効率の高い方法です。スケジュールとやる気次第では、欧米で語学学校に通う必要がなくすこと十分可能です。
フィリピン留学は日常会話レベルの英語力を身に付ける最短カリキュラムです。
“充実ワーホリ”のプランニング
とにかく目標とすべきなのは、ワーキングホリデー開始時までに、日常英会話レベルを身に付けることです。その目標に向けて、現時点での英語力から、フィリピン留学のカリキュラムでどれくらいの期間が必要かを算出します。
中途半端にフィリピン留学の期間を短く見積もれば、欧米語学学校で一般英語コースで学ぶ必要性が生じます。これは正直効率的とは言えません。欧米の授業料は高く、上達スピードもフィリピン留学に比べ遅いからです。これでは“イマイチワーホリ”の期間ができてしまいます。最も大事なことは・・・
フィリピン留学で一般英語コースの日常会話レベルは終わらせる!!
この1点に尽きます。
目標レベル | フィリピン留学 | ワーキングホリデー | |
なんとか日常会話 | 16週 一般英語 |
→ | 語学学校 4週 |
日常会話 | 20~24週 一般英語 |
→ | すぐ働く |
仕事ができる英語力 |
24週 一般英語 |
→ | すぐ働く 【帰国前】上級コースで学習 ビジネス英語/IELTS対策 ケンブリッジ英検 |
※ フィリピン留学開始時の英語力が初級者の場合。お持ちの英語力によって、必要となる期間は異なります。
ワーキングホリデーの目的はあくまで“充実した海外生活”であって、“ただ海外で生活する”ことではありません。得るべきものは、自身の将来への投資となるよう、英語を不自由なく使いこなし、そして海外生活を通じて普段体験できない貴重な経験を得ること。そのためには何も滞在国を1カ国に限る必要はありません。